ノラと呼ばれた男【壱】

え、………………それって、




思わず目を丸くした私に対して、二人は軽く頷く

何が言いたいのか、分かったんだろう

「今、とは真逆です」


「昔は覇王と敵対なんて考えらんなかったし、考えもしなかった」






うん、ホントそれ。真逆すぎて耳を疑った。


「……昔は、覇王と敵対してなかった………………って聞こえるんだけど、」



「うん、そうだよ。我々は敵対していなかった」












あ、やっぱ、そうなんだ。

じゃあ…………つい最近、って事?




「アイツが現れて全て失った」



「アイツって……龍生、さんの事?」



「アイツが乱鬼のメンバーを吸収しなければ……こんなことには、ならなかった」







怒りを通りこして、疲れた様な声を出す青鬼。あ、うん、もう略しまくって青鬼、赤鬼で←ぇ

てか、ね?

真剣な話ししてるとこで、悪いんだけどさ、つまりそれって……………………、




「ねぇ、」



「何、姫川さん」


ふ、っと、首を傾げれば同様に赤鬼も首を傾げた。

聞いていいものか悩みつつ、言葉を選ぶ



「………………乱鬼さん側は、何人くらいいますか」









嗚呼、よく考えれば失敗した

だって私、かなり部外者じゃん!?

聞いていい事と悪い事があるじゃ、




「嗚呼、半分以下だな」



さらっと、答えた青鬼さんに思わず目が点になる。まぁ無理もない、

何、あっさり答えちゃってんの!?

いやいやいやいやいやいや、……え?



聞いたのは、確かに私だけどもっ








「それ、普通は答えませんよ」



「は?知るかよ、聞いたのはお前だろ」