ノラと呼ばれた男【壱】

最初に出て来た名は、意外にも、「爛」で




「乱鬼の傘下が爛なんです」


「爛の頭は龍生-リュウキ-って言って、俺らが言っても説得力ねぇけど血の気の多いヤツでさ、」


「それでも、気は合っていた……と、思ってたんですけど」









と、そこで言葉が途切れ。

少しの間、沈黙が続いた。




「価値観の違い、ですか」


その沈黙を破ったのは、他でもない、私だ



自分が思った以上に、静かな声が出た

それに驚いたからか、それとも図星を言い当てられたからかは知らないが微かに二人が息を飲む音が聞こえた



今、どんな顔してる?

面が邪魔してて見れないのが残念だ







「あ、嗚呼……その通りだ」



「……姫川さんは知ってる?…乱鬼の、最初の掲げていた言葉」




ゆるり、と首を振れば、

小さく、それは言葉。と言う名の爆弾を落とされた












「1、女子供に手は出さない」


「2、一般人は守るべき対象」


「3、売られた喧嘩は買う。ただし一般人からの売られた喧嘩は例外」