ノラと呼ばれた男【壱】

【姫川side】

連れて行かれ行かれたのは、1階の使われていない『準備室』と掛かれた部屋だった

置いてあるのは、地球儀、参考書、木の椅子、黒板で使う長い定規などなど



言っていいのか分からないけど、埃くさい


歩くたび、積ってる埃が舞いそう。と言っていいほど床が白い。

上履きで踏んだとこが、心なしか白から床の色(茶色)が覗く





因に、この教室、黒のカーテンで窓からの日光を防いでいる為

目が慣れるまで、数分は掛かった



だから、さ……背後から襲われたら敵わないな~。なんて他人事で考えてたのに、


彼等は本当に手を出さなかった







「こんな場所で申し訳ない」


と、口を開いたのは青の鬼の面を被った男に付き添って立つ赤の面を被った男

先程も思ったが、何故か丁寧口調



「貴女とゆっくり話がしたかった」



「私と?」



「嗚呼、入学式の日

下っ端がお前に絡んだと聞いてな」







と、そう言葉を発したのは青い面を被った男。赤い面を被った男と違い、青い面を被った男の態度はふてぶてしい

どこか、雰囲気が時雨に似てる

とか本人には言わないけども(笑)







「入学式…………?嗚呼、あのネックレスの、」



迅が無くした(らしい)ネックレスをたまたま私が拾って、それを見かけた不良が「自分のもの」発言しちゃった挙げ句、私に殴りかかろうとした、あの事だろうか

確かあの不良、迅が「乱鬼」って呼んでたな



私が、あっちの世界に居た時、何度か聞いた名前。噂は全て、いい。とはお世辞にも言えず、

確か、乱鬼って………………、




「‘’あれ‘’は有名で、肌見離さず身に付けている物

簡単に言えば、我らはあの方に喧嘩を売った。って事になるでしょう」



「……は、はぁ」



「だから、貴女には知っていてほしかった






我らに敵対心はありません」