「え、あ……ん?なに?」




我に返って、私を呼んだ迅に視線を向ければ。真っ直ぐに見てくる視線が絡んで、無意識にも息を飲む。

え、何……?


なんで、そんな心配そうな顔してるの







「……大丈夫か」



「え……、うん?」







何が?とは聞けず、取り合えず頷いた私の頭を、何故かわしゃわしゃと撫でる迅


「迅こそ寝不足でしょ、大丈夫?」


「嗚呼、一時間目は寝る」





と、涼しい顔して断言したから、思わず吹き出した。や、だってさ?

いっそ清々しいよね(笑)



「古文だし、子守唄になるよねー」


「俺も寝るわ、羽音は?」


「一応起きとくつもりだよ、一応ね」








と、喋りながら歩いていたら早くも教室に着き。揃って、教室に入れば、



「「「おはようございまっす!」」」


「「「姫川さんも、おはよー」」」









クラスメートらが声を掛けてくれて、


「おはよ?」

くすりと笑いながら、挨拶を返し、自分の席につく。

因みに席順は、

迅  私  羽音
時雨 藍


に、なってて。授業中、想像は付くと思うけど後ろの二人が超うるさい(笑)

んで、毎度の如く覇王の母。みたいな存在の羽音に怒られる(学習しない残念な二人)






でも、今日は別の意味で煩そう