「ちょっと落ち着いたね
洗面所まで歩ける?」

「うん、大丈夫」


紗奈が支えてくれたおかげで
洗面所まで歩いていき
口をゆすぐことができた














「今までも咳がひどい時は吐いてたの?」

「ううん、吐いたのは初めて」

「そっか、熱があるからかもしれないね
しんどかったね、
寝れそうなら寝っちゃっていいからね」

「うん、ありがとう」

そう言って横になった
「コンコンコンッ」
横になるとやっぱり咳が出てきたけど
吐いたことに体力を使っていたからか
知らない間に眠っていた