「あんまりウロウロしてたら、また怒られるもんね。どうする?」


彼女達はまたどこかの部屋に行く事を躊躇っているようだ。


どんなに疲れてても、遊びに行きたくなる気持ちは私にも分かる気がした。



その時…



コンコン



何かを叩く音がした。



コンコン



また聞こえたけれど、その音はドアからではなく窓の方から聞こえてくる。


ちなみに私達の部屋は地上3階にあった。



「…?」


私、瑞穂、梢の3人と、同室の3人。


みんなに聞こえているらしい。


私達は瑞穂を先頭にして恐る恐る窓に近付いた。


「いい?開けるよ?開けていいよねぇ!?」


瑞穂の確認の言葉が何度も繰り返され、


「いくよ!?…えいっ!!」


そう言って、瑞穂は思い切り音が聞こえてくる窓のカーテンを開けた。


開けた瞬間、私達6人は一気に1m位後方に後ずさりし、




「…キャーッ!!」




と、全員で大絶叫した。


カーテンを開けた窓の外には、少しかがんだ状態で手を振っている、同い年位の男の子が4人いたのだ。