私達はバスで約1時間揺られて空港に到着した。
空港に着いてすぐに、航空券を担任の先生から手渡されると、不慣れな搭乗手続きを済ませて飛行機に乗り込んだ。
『慣れない乗り物に乗る時って興奮するんだ。』
とてもワクワクしていた私はそう感じたけれど、思えば飛行機という乗り物に乗るのは、物心がついてから初めての出来事だった。
特に何があるって訳じゃないのだけれど、キョロキョロと辺りを見回しては、ごく自然に笑みがこぼれる。
『スチュワーデスさんってやっぱカッコイイなぁ…。』
女の子が憧れるお仕事の上位に入るような格好良いお仕事に就いている女性達を眺めながら、私は相葉先生の姿を探した。
だけどどんなに辺りを見渡しても全く見当たらず、残念ながら離れているという事が分かった。
分かった途端、先程のバスの中とは打って変わって、寂しさを感じた。
一緒に写真を撮ったり
一緒にお土産を見たり
一緒に色んな所を見ながら並んで歩いたり…
『この先ほんのちょっとでも、相葉先生とそういう事をする機会があるのかな。』
と、始まったばかりの旅行に少しだけ不安にもなる。
「さく、お菓子食べよ。」
隣で梢がポッキーを出して、ニコニコしていた。
「うん、食べる。」
私は差し出されたポッキーを1本摘むと、口に運んだ。
相葉先生は後でゆっくり探すとして、まずはかけがえのない友達との特別なひと時を楽しむ事にした。
空港に着いてすぐに、航空券を担任の先生から手渡されると、不慣れな搭乗手続きを済ませて飛行機に乗り込んだ。
『慣れない乗り物に乗る時って興奮するんだ。』
とてもワクワクしていた私はそう感じたけれど、思えば飛行機という乗り物に乗るのは、物心がついてから初めての出来事だった。
特に何があるって訳じゃないのだけれど、キョロキョロと辺りを見回しては、ごく自然に笑みがこぼれる。
『スチュワーデスさんってやっぱカッコイイなぁ…。』
女の子が憧れるお仕事の上位に入るような格好良いお仕事に就いている女性達を眺めながら、私は相葉先生の姿を探した。
だけどどんなに辺りを見渡しても全く見当たらず、残念ながら離れているという事が分かった。
分かった途端、先程のバスの中とは打って変わって、寂しさを感じた。
一緒に写真を撮ったり
一緒にお土産を見たり
一緒に色んな所を見ながら並んで歩いたり…
『この先ほんのちょっとでも、相葉先生とそういう事をする機会があるのかな。』
と、始まったばかりの旅行に少しだけ不安にもなる。
「さく、お菓子食べよ。」
隣で梢がポッキーを出して、ニコニコしていた。
「うん、食べる。」
私は差し出されたポッキーを1本摘むと、口に運んだ。
相葉先生は後でゆっくり探すとして、まずはかけがえのない友達との特別なひと時を楽しむ事にした。

