―――――…
付き合い始めて1週間もしない内に、一人暮らしをしている大和の部屋の合鍵を渡された。
出会ったその日に感じた通り、大和は優しかった。
「いつ来てもいいから。」
そう言ってもらえた事が嬉しくて、大和のバイトが終わる時間に合わせて夕飯を作って待つ事が増えた。
「美味しい!」
そう言って、ニコニコしながら沢山食べてくれる彼の姿を見るのが好きだった。
掃除や洗濯をしてあげる事もあったけど、それが苦痛になる事もなかった。
彼の為にする事の、一つ一つが楽しくて幸せに感じた。
ほぼ毎日一緒に過ごしていた私達は半同棲状態となり、お互いの両親公認の仲になっていった。
二人で色んな所に旅行に行って、美味しい物も沢山食べた。
大和は楽しい時間を一緒に過ごせる人だった。
すごく仲良しだったけど、大きな喧嘩も小さな喧嘩もした。
泣きながら謝った事だってある。
だけど、どんな喧嘩をしても嫌いになる事なんてなかった。
私が辛くなった時には、優しく抱き締めながら慰めてくれて、
「さくならきっと大丈夫。」
そんな彼の言葉と温もりは、魔法のように私の心を潤していった。
誕生日には、
「俺の自慢の彼女へ」
と、シルバーリングをプレゼントしてくれた。
大和が私の右手の薬指にその指輪をはめてくれた事。
そして、軽くキスをしてくれた事。
その一つ一つが幸せな記憶となって、私の中に積み重なっていく。
惜しみなく愛情を注いでくれる彼には、喜怒哀楽の全てを見せる事が出来たし、見る事も出来た。
相葉先生の事は今でも胸の中にある。
時々、相葉先生の事を思い出して切なくなるし、胸の中にある先生の存在はこれからも消える事がないだろう。
だけど、以前のように強く想う気持ちとは違う気がしていた。
少しずつ、大和の愛情が私を癒してくれたから。
私にとって彼が。
彼にとって私が。
お互いがとても特別な存在だった―…
付き合い始めて1週間もしない内に、一人暮らしをしている大和の部屋の合鍵を渡された。
出会ったその日に感じた通り、大和は優しかった。
「いつ来てもいいから。」
そう言ってもらえた事が嬉しくて、大和のバイトが終わる時間に合わせて夕飯を作って待つ事が増えた。
「美味しい!」
そう言って、ニコニコしながら沢山食べてくれる彼の姿を見るのが好きだった。
掃除や洗濯をしてあげる事もあったけど、それが苦痛になる事もなかった。
彼の為にする事の、一つ一つが楽しくて幸せに感じた。
ほぼ毎日一緒に過ごしていた私達は半同棲状態となり、お互いの両親公認の仲になっていった。
二人で色んな所に旅行に行って、美味しい物も沢山食べた。
大和は楽しい時間を一緒に過ごせる人だった。
すごく仲良しだったけど、大きな喧嘩も小さな喧嘩もした。
泣きながら謝った事だってある。
だけど、どんな喧嘩をしても嫌いになる事なんてなかった。
私が辛くなった時には、優しく抱き締めながら慰めてくれて、
「さくならきっと大丈夫。」
そんな彼の言葉と温もりは、魔法のように私の心を潤していった。
誕生日には、
「俺の自慢の彼女へ」
と、シルバーリングをプレゼントしてくれた。
大和が私の右手の薬指にその指輪をはめてくれた事。
そして、軽くキスをしてくれた事。
その一つ一つが幸せな記憶となって、私の中に積み重なっていく。
惜しみなく愛情を注いでくれる彼には、喜怒哀楽の全てを見せる事が出来たし、見る事も出来た。
相葉先生の事は今でも胸の中にある。
時々、相葉先生の事を思い出して切なくなるし、胸の中にある先生の存在はこれからも消える事がないだろう。
だけど、以前のように強く想う気持ちとは違う気がしていた。
少しずつ、大和の愛情が私を癒してくれたから。
私にとって彼が。
彼にとって私が。
お互いがとても特別な存在だった―…

