そんな状況だったせいか、結局、相葉先生の誕生日当日に会う事は出来なくて。
せめて“おめでとう”だけでも言いたくて、誕生日の夜に電話をしてみたけれど、
電話に出たのは留守番電話のアナウンスだった。
その声を聞き終わるとほぼ同時に、私は受話器を下ろした。
嫌でも大崎先生の事が頭を過ぎる。
『二人でお祝いしてるのかもしれない。』
それは考えたくないのに、どうしても考えてしまう事で、
それによって苦しさを感じると、頭の中から大崎先生の存在を消してしまいたいと願った。
『もしも消す事が出来たら、私の不安の一つを無くす事が出来たるはず。』
そう思えば思うほど、悪い事ばかりが私を取り囲んでいるような気がした。
気が滅入りそうになりながら、私は近くに掛かっていたカレンダーに視線を向けた。
誕生日が過ぎてしまったら、終業式までの数日の間に渡すしか無い。
それは“誕生日プレゼント”というよりも、
“クリスマスプレゼント”になり兼ねない時期だった。
とにかく“渡せなかった”って事だけにはならないようにしようと、タイミングを伺いながら過ごした結果、
終業式前日の放課後、ようやく相葉先生に渡せるチャンスがやってきた―…
せめて“おめでとう”だけでも言いたくて、誕生日の夜に電話をしてみたけれど、
電話に出たのは留守番電話のアナウンスだった。
その声を聞き終わるとほぼ同時に、私は受話器を下ろした。
嫌でも大崎先生の事が頭を過ぎる。
『二人でお祝いしてるのかもしれない。』
それは考えたくないのに、どうしても考えてしまう事で、
それによって苦しさを感じると、頭の中から大崎先生の存在を消してしまいたいと願った。
『もしも消す事が出来たら、私の不安の一つを無くす事が出来たるはず。』
そう思えば思うほど、悪い事ばかりが私を取り囲んでいるような気がした。
気が滅入りそうになりながら、私は近くに掛かっていたカレンダーに視線を向けた。
誕生日が過ぎてしまったら、終業式までの数日の間に渡すしか無い。
それは“誕生日プレゼント”というよりも、
“クリスマスプレゼント”になり兼ねない時期だった。
とにかく“渡せなかった”って事だけにはならないようにしようと、タイミングを伺いながら過ごした結果、
終業式前日の放課後、ようやく相葉先生に渡せるチャンスがやってきた―…

