海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜

翌日、相葉先生と友達に配るシュークリームを持って登校した。


瑞穂や梢、他の友達も喜んで食べてくれて、みんなの笑顔を見ながら“作り甲斐”ってものを感じていると、


「で?先生の分もあるんだ?」


そう言って、瑞穂がニヤニヤしながら、いたずらっぽく聞いてきた。


「うん、まぁね。」


瑞穂にも梢にも全部お見通しである事に、私は思わず照れ笑いを浮かべた。


「きっと喜んでくれるよ!」


梢はそう言いながら2個目に手を伸ばしている。


「喜んでくれるといいんだけど…。あのね、ちょっと二人にお願いがあるんだけどいいかなぁ?」


そう言って、私がジュースを一口飲むと


「どうしたの?」


二人は不思議そうに私を見つめた。


「渡しに行く時、付き合って欲しいの。」


「えー!どうしたの!?今まで一人で行ってたのに。」


揃って目を丸くしている二人に、


「今までは勉強の事で理由をつけて行ってたけど、これは勉強に全然関係ないからさぁ…。」


そう言って、私は先生に渡す分の包みを手にして二人に見せた。


一応、

「いつもお世話になっているお礼です。」

…とか、いくつか理由は考えてあるのだけれど、どうも一人で行く勇気がない。


「私はOKだよ。」

そう言ってくれたのは瑞穂だった。


梢は放課後になると、生徒会役員の務めである校内点検があるから無理らしい。


どちらか一人でも一緒に行ってくれるだけで心強かった。


「じゃあ、悪いけど瑞穂お願い!」


そう言って、私は瑞穂に向かって顔の前で両手を合わせた。