海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜

相葉先生は更にもう片方の手を伸ばして私の頭を撫でた。


その手が頭のてっぺんから滑り落ちて頬で止まると、先生の手の温もりが頬に直接伝わってくる。


私は何だかとっても泣きそうになっていた。


幸せと、緊張と、先生の事が好きだという想いが、私の胸をふるふると震わせていたから―…



「せ…先生…。」

私の事を真っ直ぐに見つめる相葉先生を見つめながら、私の瞳も揺れた。


「先生、すごくドキドキして死んじゃいそうだよ…。」


堪えきれず、自然と素直な気持ちが零れていた。


本当に死んでしまいそうだった。


相葉先生は何も言わず、さっきまでとは違う真剣な眼差しで私を見つめている。


「先生…先生がすごく、すごく好きなんだよ…。」


私は相葉先生を見つめたまま、自分の心の中に溢れている気持ちを伝えた。


一緒に涙も零れ落ちてくる。


溢れる涙は相葉先生への想い、そのものだったのかもしれない。


頬に相葉先生の体温を感じたなんて初めての事だった。


先生との距離は今までで一番縮まっていて、


『このままキスするのかも。』


混乱する頭の中でそんな風に想像していた。