『入ってもいいって事だよね…?』
私はカバンを持つと電話ボックスを出て、相葉先生がさしている傘の中へと入った。
この状況を信じる事ができなかった。
相葉先生がここに来てくれた事も、相合傘で先生のお家に行って、帰りは送ってもらえるなんて事も、本当に良いんだろうかって思ったんだ。
そんなの、幸せで怖いくらいだから…。
「忘れ物ないか?」
そう言って傘の中に入った私を見てから、もう一度電話ボックスに視線を移した相葉先生に、
「大丈夫です。」
私はそう答えて、右斜め上にある先生の顔を見つめた。
もう、何度相葉先生の姿を確認したか分からなかったし、
間近に相葉先生がいるせいで自分の頬が紅潮していくのを感じていた。
隣にいるのは嘘でも幻でもなく“相葉先生”その人で。
これからのひと時は僅かな時間の出来事だとしても夢みたいだったから、私は突然の雨に心から感謝していた。
「じゃあ、行くぞ。」
「はい。」
私達は少しだけぎこちなく、先生のアパートに向かって一緒に歩き始めた。
お互いが離れすぎないように、歩調を合わせながら歩いていった。
私はカバンを持つと電話ボックスを出て、相葉先生がさしている傘の中へと入った。
この状況を信じる事ができなかった。
相葉先生がここに来てくれた事も、相合傘で先生のお家に行って、帰りは送ってもらえるなんて事も、本当に良いんだろうかって思ったんだ。
そんなの、幸せで怖いくらいだから…。
「忘れ物ないか?」
そう言って傘の中に入った私を見てから、もう一度電話ボックスに視線を移した相葉先生に、
「大丈夫です。」
私はそう答えて、右斜め上にある先生の顔を見つめた。
もう、何度相葉先生の姿を確認したか分からなかったし、
間近に相葉先生がいるせいで自分の頬が紅潮していくのを感じていた。
隣にいるのは嘘でも幻でもなく“相葉先生”その人で。
これからのひと時は僅かな時間の出来事だとしても夢みたいだったから、私は突然の雨に心から感謝していた。
「じゃあ、行くぞ。」
「はい。」
私達は少しだけぎこちなく、先生のアパートに向かって一緒に歩き始めた。
お互いが離れすぎないように、歩調を合わせながら歩いていった。

