「もぅ!
… 梨江本当にどうしちゃったの?!」


「私ね…告白されたの」


「えっ」


「でしょ?! 驚きだよね」


「うん、まぁ梨江は顔は整っているけど、
何かずば抜けて高いっていうわけじゃないのにね…」



「なにそれ〜」


褒めの後に貶しが来たけど、私は軽く笑って返す。

「でもね、本当に悩んでるの」



「相手は誰よ?」



それを聞くか…
言っちゃって良いのかな?


良いよ…ね?


「…ひ……樋本君」



「なっ?! えっ?!」



ほら、思った通りの反応に、私は自然と肩をすくめる形になった。


和歌は アンタも随分物好きだね〜。
と付け足す。


「別に、OKしたわけじゃないもん」



これは事実。
自分の中でまだ迷ってる。


一体何が正解なの?



「とりあえずさ、OKしてみたら?」



口を開けばなんと言い出すか…


「なんでさ?」


「面白そう」



全く…和歌という奴は。


人の恋愛をなんだと思っているんだろう。




でも、OKしようかな。

私の中で気持ちが揺れ動いた。