今まで、何回も生徒を傷つけいじめをしたがそのときは罪悪感などまったくなかった。

しかし、何故か今回は彼等を見ると罪悪感を感じた。

何故だろうか?

「人は大きく変るんですよ、先生」

後ろから声が聞こえ振り向くとそこには、私に勝ち誇った顔をみせた石垣光だった。

「何でそういうことがいえるんですか?」

私は、冷静を装い問いかけた。

彼は、手をズボンのボケットに居れ窓から空を見上げながら言った。

「僕も大きく変りましたから。あなたに会って。あなたはの第一印象から悪かった。そして、第二印象も。最低な先生そうしか思わなかった。ただ、僕が変ったこと。それは、人の心を読むということです。僕は、先生のブログのこと知ってました。そして、この雑誌に情報を教えたのも僕です」

彼は、表情を1つ変えずにしゃべる。

「何故、教えた気になるでしょう。いや、気にならない方がおかしい。僕は、あなたを恨んでいるから。満、沙織、そして森本さらなさん。……いろんな人を傷つけた。竹田は、外傷だけではなく心にまで傷を負ってしまった。これは、一生消えない傷だろう。先生は、どうしてこんなにも僕達を傷つけるようなことをしたんですか?僕達の大切な仲間を」

はじめてみた。

光が、こんなにも真剣にそして熱く仲間のことをおもって会話してるところを。

私は、口を開いて答えた。