誕生日が終え、朝を迎えた。
三十路生活1日目だ。
久しぶりの実家、何ヶ月ぶりだろうか。
相変わらず私の部屋はあって
綺麗だ。
ゆっくりして行きたい気持ちもあるが
明日は仕事だ。
「母さん、ありがとね。また今度くるよ」
「体に気をつけなさいよ」
母さんもね、そう告げ車に乗ろうとした時
「まってよ、俺も行くから」
そう言って車に乗り込む幸太。
「いや、なんで?」
「はぁ?姉ちゃん聞いてなかったの?昨日俺も東京で住むから姉ちゃんの家しばらく住み込むって言ったろ?」
酔っていたせいか、記憶が曖昧だ。
「ってことで母さんも父さんも元気でな!」