私の部屋から 一度先輩のマンションに戻り 先輩の用意したコーデに着替えて 先輩の隣に座り 車で出社する。

まるでそれが当たり前の ルーティーンみたいな感じの毎日は何ら違和感がない。

熟年の夫婦か?と一瞬思う位だ。まぁ夫婦になった事は勿論 彼氏すらいた事がない私が言うのもなんだが、圭さんも二人の事に対して 突っ込まなくなったのが ヤバい。

今日は 朝からずっとパターン室に籠り 新しい作品を作り込んでいる。昼は 久しぶりに柚ちゃんと 社食に行き ランチを食べる事にした。

「安ちゃん、もうずっとあっちの部屋にばっかりいて 私スッゴク寂しいんだからね///」

「ごめんね。私も柚ちゃんとご飯食べたり 女子トークしたいよ。ねぇ今週末 夜出掛けたいよ!もう予定あるよね?」

「//フフ…予定あるにはあるけど…絶対楽しいから 安ちゃんもおいでよ。」

「予定あるのに 大丈夫なの?」

「っていうか、安ちゃん来たら 盛り上がっちゃう。わぁ 凄くテンション上がる。早速 連絡しなきゃ♪」

どこかに 連絡をしてる柚ちゃんは 楽しそうで、私もそんな柚ちゃんが喜ぶ事に参加出来るのが 嬉しかった。

社食を出た休憩室に行くと、知らない人が2、3人休憩していた。

「お疲れ柚っち。その子 同じ部屋の人?」

「お疲れタッキー。うんパターン室の安藤さん。今は COLOR roomも兼任だよ。」

「やっぱそうか。俺初めて見たよ。こんにちは、安藤さん。俺 柚っちの同期の滝野。広報のフロアにいるよ。」

「あっ柚っちさっきのOKだし。店の予約またよろしくな。」

「OK、タッキー盛り上げてよ。楽しみしてるから…」

「おう、俺も楽しみが増えたよ。またな…」

「またね。」

柚ちゃんは同期の人がいるんだ…

「安ちゃん、私の同期の1人のタッキーは、すごく面白いし、楽しいんだよ。しかも格好いいしね。私密かにファンなんだ。内緒だょ///」

へぇ…

「柚ちゃんはイケメンが大好物なんだね。」

「///しっ。安ちゃん…恥ずかしいから、大きな声で言わないで。」

「わかった、ごめんね。だって瑞木さんもだし、滝野さんも…」

「うん、だけど二人は顔だけじゃなく、性格もイケメンなんだ。もう惚れるしかないって///」

「柚ちゃん可愛い…」

「///もう 安ちゃん聞き上手だし 褒め上手。私 隠し事出来ないよ…」

楽しい柚ちゃん。私柚ちゃんとお友達になれて良かった…

「柚ちゃん 明日もランチ行けたらいいね。私柚ちゃんが好きだから。一緒にいたいんだ///」

「もぅ私 口説かれてる?どうしょう?こんな綺麗な安ちゃんに好かれる私は幸せ者だよ。」

「は~い。ラブラブな所ごめんなさいね!杏を借りて行くけど、いいかしら?」

「///きゃあ圭さん。どうぞお好きに持って行って下さい。安ちゃんまたね。」

「うん柚ちゃん、またね♪」

お昼休みの楽しい時間は 終わり 私は圭さんと一緒に COLOR roomへと向かった。