席を外すと言って 何処かへ行った杏果を心配そうに見ていた圭。

「ねぇ凱人、あなた杏の事どうするつもりなの?」

「ああ…どうするって?あいつ ほっといたら普通の生活出来ないタイプだろ?そうなったら こっちの仕事に支障くるから、当分は俺の監視の下 生活するしかないだろな。」

「前にも言ったけど、私には任せられないんでしょ?」

「お前 杏の事気に入ってんだろ?そんな奴の所に安心して任せられっかよ。」

「へぇ…やっぱり私の事 男として見てくれてるのね。」

「ああ…違うのか?」

「あいつ 過去に見た目でトラブル受けてトラウマになった事あるから 俺シンクロするんだ。だからこそ 守ってやりたい…。」

「凱人、それって…あなたわかってないの?」

コンコン…ノックの音がして 杏が入って来た。

「すみませんでした。頭冷やして考えた結果、鬼と悪魔に慣れたつもりだったんですけど 私人間なんで どうやら気持ちやられてたみたいです。今日は潔く帰ります。」

「おい。お前それマジかよ?」

「プッ…。アハハ。杏 明日はちゃんと来てね。扱き捲ってあげるから♪お疲れ様!」

「は~い。お先に失礼します!」

「杏 帰ったら覚えておけよ…」

たまにはいいよね。私の時間…先輩と一緒じゃない時間を堪能するんだ…平日の休日。贅沢なお休みを…