先輩に連絡を入れる。

圭さんと話をしていたら 先輩が会議室に入ってきた。

「……」

「杏 素敵でしょ?驚いた?」

「///まあまあだな…」

「ブフー…凱人面白過ぎ…」

「先輩…顔が赤いですよ。私なのに、私ですよ…」

「///喋らなければ…100点だな。」

「///酷~い…」

「///キャア。凱人がデレるとかレアだわ。どうしょう?」

「うるさい。どうしょうじゃねーよ。」

「先輩、そろそろ落ち着きましょうか?」

「お前にだけは 言われたくない…」

「何これ?コント?いつもこんな感じで話してるの?」

「はい。先輩は人でなしで、私には超厳しいから いつも泣きそうなんです…」

「人の事 鬼鬼言うやつが よく言うよ…」

先輩と話していると いつもの自分に戻れ 少し緊張していた気持ちが緩む。

「先輩はすごいです。威圧感で私の緊張をどっかにやっつけてしまったので…。」

「何だかんだで 仲良くしてるのね。凱人、あなたに絡んでくる人なんて、貴重だから大切にしなさいよね。」

「有り難きお言葉…流石圭さん。」

「言われなくても わかってる。杏そろそろ行こうか?」

「はい。先輩いつも側にいて下さいね?」

「ああ…」

先輩の背中を見て安心する。先輩、私はもう 1人で戦わなくていいんですよね?先輩が側にいてくれるんですよね?

信じている人が1人側にいるだけで、人はそれだけで強くなれる…私は先輩が必要なんです…離れないでお願い。