先輩に頼まれた資料を持って 広報のフロアに向かう。

「お疲れ様です。須藤さん、開発からの資料の確認をお願いします。」

「///えっ 君誰?新しい人?」

「はい、今日から産まれ変わりました 安藤です。」

「は?安藤さん?へ?」

「はい。自分を解放した結果です。これからはこの姿で あちらこちらと登場しますので今後ともよろしくお願いします。」

「///はぁ 本当に安藤さん?超絶綺麗でビックリしたよ。ハーフだったんだね…なるほど それでモデルか…中々面白い。百瀬、あいつ流石だな…」

「では、私はこれで失礼します。」

「安藤さん、前より今の顔の方が自然で素敵だよ。モデルの安藤さんも頼むよ!」

爽やかな須藤さんはニコニコと私に向かい手を上げて見送っていた。

私、自然なんだ。今はすごく心が軽いからか羽が付いたみたいに動きも軽い。

どうして今まで ずっと我慢してたんだろ?
私は私で誰とも比べなくたって、私だったのに…

早く開発のフロアーに戻りたい。先輩に伝える為に、走って。