渋々パーテーションの後ろに回り カットソーとパンツを脱ぎ プリンセスラインのワンピを着る。

すごい身体にぴったりする…自分サイズのオーダーメイドの様な出来に驚く…だけど色はブラックだけど絶対自分では一生選ばないデザインだ…見ている分には 可愛いけど…

「先輩、これボディでチェックしてもいいですか?」

「あ?着たんだろ?出て来いよ…お前まさか恥ずかしいのか?」

あ~あ、やっぱり先輩は鬼だな…

おずおずとパーテーションの表に出る

コンコン…とノックされ ガチャと扉が開き 瑞木さんが入って来た。

「///え?安藤ちゃん?やばっ…マジ?」

「瑞木、じろじろ見るなよ…今は仕事中だ…」

「///わかったよ。だけど目のやり場に困るな…」

更に恥ずかしさMAX…絶対今顔が赤いよ…

「///安藤ちゃん…可愛い過ぎ…俺百瀬居なかったら ヤバかったわ…」

「これ、この胸のカットやり過ぎじゃありません?」

「う~ん普通なら もう少し…お前が有り過ぎるんだろが…」

「///百瀬お前…」

///恥ずかしい…どうしょう…服を着ているのに 裸にされた様な感覚に耐えられない。

「お前は今 仕事の事だけに集中しろ。余計な事は考えるな!」

「はい。すみません…」

思い切って鏡を見ると 赤い顔をした私が膝上のメイド服を着ている。

「これ百瀬さんの趣味ですか?」

って苦し紛れに毒を吐く…

「…な訳ないだろ?だけど可愛いだろ?」

「これメイド喫茶で安藤ちゃん着てたら、指名No.1間違いないし、俺毎日通っちゃうよ…」

瑞木さんの話にドン引きしながら メイド喫茶って?なんだか可笑しくなり笑ってしまった。もう開き直ろう。

「///御主人様、お帰りなさいませ。」

「///安藤ちゃん…」

カバッと瑞木さんが私に抱き付いて来た。やれやれと思っていると…

「瑞木、お前はフロアーに戻って、さっきの処理の続きをして来い。もう安藤には着替えてもらうから…」

「チェッ…癒しの安藤ちゃん堪能したいのに…」

「ほら早く離れろよ…」

「わかったよ。安藤ちゃんの写メとってもいい?」

「駄目に決まってんだろ?」

「百瀬のバカ…安藤ちゃん、さっきのもう一度言って欲しいなー、お願い…」

「///御主人様 行ってらっしゃいませ。」

「///は~い。行って来ます…」

瑞木さんがいなくなった会議室は やけに静かになってしまった…何か空気が重いような…

「安藤…瑞木がすまなかったな…さて、着た感じどうだ?」

「すごくぴったりで、驚いていますが、先輩から見てどうでしょうか?」

「完璧なラインの出来だと思うよ…これからも引き続き パターンを頼むよ安藤。」

「はい。ありがとうございます。」

「それと、次回からは 別の人にモデルは頼むから心配するな。お前だと余計な感情が入るから…」

「よくわからないですが 宜しくお願いします。」

「ここ片付け終わったら 下の駐車場に来い。3人で飲みに行くぞ…歓迎会をしてやるから絶対来いよ…」


思いがけない先輩からの誘いに驚くが、折角の飲みに 飲んだら先輩はどうなるのか?という興味にワクワクして、参加する事にした。