「え、まだあんまり食べてないし飲んでないのに、もうお開きに?」


話が紛れた?誤魔化せられる?苦しいけど。


「そうですよ。早く帰りたいなら先輩一人で帰ればいいじゃないですか?」

「お前冷たい。同じ場所に帰るのに?」

チーン。撃沈した瞬間だ。


「えっマジ?さっきのどっちはスルーさせてもらったけど、今のは違うよね?杏果どういう事?」

「///あのですね…」

「お前ウザい。平日はいつも俺の家にいるんだよ!」

「は?付き合ってないのに?」

「そうだ…悪いかよ?」

「ちょっと待って。誤解する言い方しないで…先輩のマンションに、仕事が快適に出来るスペースがあり そこで作業してた時期が少し前あって、今もその流れのまま同居しているの。」

「同棲じゃなく、同居?」

「もちろん、そうじゃなきゃ先輩とは無理…。

先輩、私が帰らないとウザいし、威圧感が半端ない。ちょっと、かなり?パワハラ気味…」

「その流れで下僕とか 酷い扱いじゃない?」

「でしょ?この機会に 私自分の部屋に戻りたい希望叶わないかな?」

「///なんなら、俺と同棲とか?」


「竜野、どさくさ紛れに何言っちゃってんの?」


「///ハハ…バレた?言ったもん勝ちかなと思って…」


「杏果ちゃん、嫌な思いとかエロい事とかされてないの?」

「う~ん、特にないかな?先輩、私のお世話好きだし。快適?あれ?」

考えれば考えるほど、あれ?って思う…


「じゃあ、そういう事で帰るぞ。」

腕を引っ張られ先輩に肩を抱かれたまま、強制帰還。

みんなは放置という、とんでもない打ち上げだった。