部屋に戻るも、何か落ち着かない。

「安ちゃん休憩何処に行ってたの?あれ、何かあった?」

ドキ…柚ちゃん鋭くない?

「ちょっと外の空気吸いたくて 屋上に行ってたの…特に何もないよ…」

週末までに 仕上げなくちゃいけない仕事。結構なプレッシャーがさっきので来た…。

「仲西さん、ちょっと相談所したいのですが…」

不安な仕上がりと納期の事を確認したい。

「安ちゃん、会議室2に行く?」

ニヤリと笑う仲西さんは 私が今から言う事を理解している感じだから、怖い。

「はい、お願いします…」

会議室に移動して 席に座る。

「安藤ちゃん何か問題あった?」

やっぱりお見通しなんだ…流石だ。

「私 今までの自分のラインに自信がなかったんです。今まではそれでも自分の中で納得してたんです。でも今はそれじゃ嫌なんです…私にしか出来ないって物作りをしたいです。」

「安ちゃん、すごいね…向上心半端ないな。パワーがこっちにも届いて来るよ。昨日の3品番チェックしたけど 自信持ってよ。センスはバッチリだし、問題ないから…」

「///ホントですか?このまま突き進んでも大丈夫なんですね…はぁ~良かった…」

「安藤ちゃん、今1番素直に思うラインが、1番綺麗でイケるはずだから 頑張れ。俺も後継者が 安ちゃんで良かったと思う。」

「仲西さん、ありがとうございます。今からもっと頑張ります。チェックの目を更に厳しくして下さいね!」

「ハハ…わかったよ。鬼レベルのチェックするから、よろしく。」

絶対 既存の商品より 綺麗なラインの服を完成させてやる!と燃えて部屋に戻り 残りの仕事の作業をパソコンで作成した…

先輩のデザインを素敵にするお手伝いを 一緒にするんだと 熱く誓いながら…