「ほら 早く行くぞ。お前の恋愛偏差値はわかった。俺が一気に今日上げてやるから。杏は俺の隣でずっと笑っとけ。」

「何なの？誰なの？
先輩 何か変な物でも食べた？

あり得ない先輩が 出現中…

あの 今夢の中ですよ、ね？
だから おかしな言葉を聞いちゃった。先輩が優しく甘い///」

「ったく杏の心の声 全部丸聞こえなんだよ。変な物食ってねぇし、夢でもない。お前 頭の中大丈夫か？」

ぎゃー。変な事考えてたのバレてる？もぅ訳わからなくなって 笑って誤魔化した。

「やっぱ 杏は笑顔がいい。俺の前では特にな…///」

先輩の車の助手席に強引に押し込まれ ドアを締められて、先輩が運転席に乗り込む。

何処に行くかは わからないけど、私の隣にいる先輩が いつもより優しいのは訳ありだったのに、私はドキドキし過ぎて全く気付きもしなかったのであった。