昼からの作業は、本気で凄かった…あの死神、やっぱり神様じゃないの?って思うくらい。しかも無駄な絡みもなく、スムーズな流れで定時を大分過ぎた頃に 全てのパターン作業が完了した。

今は二人で休憩室にて ささやかなる祝賀会をしているところで…

「聖人さん、お疲れ様でした。」

「杏果もお疲れ。俺今回 お前と組めて良かったよ。色々考えさせられて 今後の作業の事 室長に相談しようと思う。」

「そうなんですか?室長は凄い人ですね。やっぱり、パターン室の平和守ってくれそうですよ。」

「ハハ…杏果のいうパターン室の平和ってウケる…なぁ最後に杏果の事 ハグさせてくれない?」

「それは また唐突ですね…クスッ」

「///いいだろ?俺にご褒美だよ…。」

死神には近付かないと身構えていたけれど、今の死神には 死神らしさもない。

「///聖人さんハグだけですよ…」

平常心でハグをされる…暫くすると

「チッ。いつまで抱きあってんのお前ら?」

また このタイミングで現れる低い声の人。

「ごめんな杏果。帰るわ俺…お疲れ。」

「いえ聖人さん お仕事手伝って頂いてありがとうございました。お疲れ様でした。」

聖人さんを見送り 先輩の方に向き合う。

「ほぉ お前は俺のいう事には無視か?」

「先輩、やっとパターンメーキングが今日完了しました。今からはCOLOR roomで仕事出来ますよ!早く部屋に戻りましょう。」

敬礼しながら 先輩に笑顔で挨拶をする。

「///何だよお前…そんなに俺の下僕が嬉しいのかよ?」

「はい。そうかも知れません。

先輩との掛け合いが最近足りなくて 何か調子狂ってましたし、先輩も静か過ぎる空間だと仕事が捗らないって圭さんから聞きました。

私がやっぱり必要でしょ?」

クスクス笑いながら先輩を見ると ちょっと赤い顔をしてる…アレ?

「ほら早く来い。お前の仕事 今なら手伝ってやるぞ!」

と腕を捕まれ 先輩が私を拐うようにCOLOR
roomに放り込んだのである。