HRが終わると早速寝始めようとしている逢坂慶

「ちょっと来なさいよ」

「おいっ!!!」


無理やり連れてきたのは人気がない屋上

「なんなんだよお前・・」

「ねぇ、あなた私になんとも思わないわけ?」

「はぁ?」

「だ・か・ら!!

私のこと可愛いとかそういうの思わないわけ!?」


逢坂慶は眠たそうな目を擦るのを止め腹を抱えて笑いだした


「はははははっ!!!」

「ちょっ!何が面白いのよ!

真面目に答えなさいよ!」


「いや、普通自分のことそんな風に言うか?」

「だって、みんな私のことそう言うから・・」

「バッカじゃねーの?

そう言われても普通自分の口からは言わねーの!」

これだから育ちのいいお嬢さまは

と、言いながらまた笑いだした


こんな男初めて。

こんなの杏奈が許さない!!


「・・・させてやる・・」

「ん?は?何?」


「逢坂慶!!!

杏奈のことを好きにさせてみせるわ!!!
覚悟してなさいよ!」


「は?好き?

てか、杏奈?キャラ変わってね?」



あの間抜け顔一生忘れないわよ〜〜逢坂慶!!!


杏奈は屋上に逢坂慶を置き去りにし、その場をダッシュで出た。