─────なに、雷怖いの? 後ろ向きな考えばかりがまとわりつく頭の中で、数十分前の廉くんの言葉が響いた。 そうだ、今回は廉くんがいる。 前みたいにひとりぼっちじゃない。 だけど………… 「明日早いって言ってたし、きっともう寝てるよね……」 それに、雷なんて怖くないと見栄を張ってしまった手前、そんな簡単に廉くんを頼ることなんてできない。 「雷なんて怖くないし、1人で全然大丈夫…………」 ゴロゴロゴロゴロ………… 「うう…………」