あれ以来、雷の音を聞くとあの日の寂しさが胸の奥からこみ上げてくるようになった。 今までは、どうしても怖い時はリビングのソファーで寝てたりしてたんだけど。 今は廉くんがいるし、そんなこと絶対にできない。 ソファーなんかで寝たら、見たくなくても寝顔とか見られちゃうし…… 「へえ、雷怖いの?」 天気予報を見ながら考え悩んでいると、それに気づいた廉くんがからかうように顔を覗き込んできた。 「べ……っ!!別に怖くないしっっ!!!」