由奈の声にぐるぐる考えていた私は現実に引き戻される。 「えー」 翔大が不満そうな顔で私を見つめる。 「ご、ごめん翔大。 これは私と由奈の秘密だから」 小さく両手を合わせると、翔大が軽くチョップを私に食らわせて向こうへ戻っていった。 「あー、夢をぶち壊された里華を慰めてもらおうと思ったのに」 …………由奈が翔大を呼んだ理由ってそれだったんだ。 相変わらずの親友に私ははーっとため息をついた。