「お父さんも今海外行ってるから、家のことよろしくね」





えーっ!?




ちょ、うちの母親は何を言ってるの!?




「ちょっと待ってよ、お母さん!
そんな急に言われても……
しかも私1人で家のことできるわけ………」




どこが「すごい話じゃない」よ!




これ以上すごい話があるかってくらいすごい話じゃんか!!




そう心の中で抗議しながらお母さんに言おうとすると、松川さんが私を遮って信じられないことを言った。




「里華ちゃん1人はさすがに危ないわよ。
そう思って、うちの息子もちょうど1人になるし出張の間一緒に住めばいいんじゃないかと思ったの。
里華ちゃんと同い年だし、仲良くしてくれると嬉しいんだけどな」