うちのお母さんも頷く。 「え?何が?」 「あのね、里華。 ちょっと大事な話があるの」 らしくない、改まった口調でお母さんがそう切り出した。 「は、はい」 ただならない空気に思わず背筋が伸びる。 そんな私を見て、お母さんがケラケラ笑った。 「そんな身構えなくて大丈夫よ。 そんなすごい話じゃないんだから」 な、なんだ。 そんなすごい話じゃないんなら良かっ……… 「来週から、お母さんとこちらにいる松川さん、海外出張になったから」 へ?