「はは、廉荒れてんな〜」





さっきから俺が毒を吐き続けるのをずっと隣で見てきた海翔が笑いながらそう言う。




「全然笑えねーし。
他人事だからって楽しそうにすんなよ」




ほんとに朝からトマトを食わされる俺の身にもなってほしい。




食べた瞬間、ガチな方で唇が震えた。




あそこまで激しく拒絶反応が出たのは初めてかもしれない。





「まあまあ、相手が颯希なんだから許してあげろって。去年まで中学生だったお子さまなんだから」




携帯を弄りながらにこやかにそう言う亮太を睨む。




なんだかんだ、海翔も亮太も颯希に甘い。




そうやって甘やかすからあいつが付け上がるってこと、わかってんのかな。