「ちょーーっ!!
バカバカ、それ以上言うなってバカ!!!」
「バカ連呼しないでよ。
私はただ、翔大はほんとに里華のことが大好…………」
「だからそれ以上言うなって!!!!」
あーあ、また始まったよ。
ほんとにこの二人は仲良いんだから。
カップルのようなやり取りに微笑ましく思っていると、
「やばい、廉くん来るよ!!!」
向こうの方で女子たちの歓声が聞こえた。
廉くん?
思わず反応して見ると、何やら女子の集団が群がってキャーキャー言ってる。
どうしたんだろう?
じっと見ていると、その中の一人と目が合った。
「あ、里華ちゃん!!ちょっと来て来て!」
「え、うん」
呼ばれるがままに群がる女子たちのところへと向かう。

