ちょっと前までは廉くんとベッドを半分こする日がくるとは思ってもみなかったな。




廉くんに背を向けながらそんなことを考える。




まあ、廉くんがこんなに腹黒野郎だとも思ってなかったけど。




さっきみたいに言い争いになることも少なくないし、はー!?って叫びたくなることも正直多い。(というか叫んでるけど)




だけど、ほんの少〜〜〜しだけ優しい一面を持っていることもわかってきた。




それに。






布団の中で不意に足と足がぶつかった。







あ、まただ。





また、胸の奥がキュってなった。




廉くんに触れるたび、廉くんのことを知るたびに胸が苦しくなる。




なぜなのかわからない。




でも…………嫌じゃないと感じるのは、どうしてなんだろう。








あれだけ鳴り響いていた雷は、いつの間にかもうおさまっていた。




だからもう自分の部屋に戻ろうと思えば戻れる。




だけど。





なんとなくまだこのままでいたいような気がして、そっと目を閉じたのだった。