同居人は国民的アイドル





「ベッド。お前使っていーよ。
俺がソファーで寝るし」






え、ええええええええ!?!?!?







「いや、それはさすがに悪いよ!!
私がソファーで寝るから!!!」





勝手に人の部屋に入り込んだ上に、ベッドまで使わせてもらうほど私も無遠慮じゃない。




慌てて首を振ってそう言うと、廉くんが小さく苦笑いをこぼした。





「お前って変なとこで遠慮深いよな。
別に俺ソファーでも寝れるから使いなよ、ベッド」




「いや、でも!!」




「つーか、お前って寝相悪そうだし、ソファーで寝てたら落ちるんじゃないの?」






…………う。





恥ずかしながら、私の寝相が悪いのは事実。




たしかに廉くんの言う通り、ソファーで寝たら落ちる可能性もなくはない。





…………いや、なくはないどころかむしろありまくりだと思う。