「◯◯様ーお待たせしました。案内致します。」

案内係は、若いお兄さんだった。

リュックサックを持ってくれて、部屋まで案内してくれた。

浴衣のサイズを聞いて、一度部屋を出ると、お茶とお菓子とおしぼりを持ってきてくれた。

案内係のお兄さんが出て行ったあと、おしぼりで手を拭いて、お茶とお菓子をいただいた。

部屋は、広いダブルベッドの、シングルルームだ。

広いソファもある。

窓からは、駅が見えた。

いつか、あの駅に行って、電車に乗って海が見たい。

叶わぬ夢を、想像した。