驚いてまだ何かを蛍に言っている白山さんなんてまったく気がついていないかのように、迷はあと2冊のノートを取り出した。それらも1冊目と同じように床に広げる。
そして、もう一度登場、パタパタする鶴!
迷は鶴をパタパタさせながら、
「大きくなーあーれー!」
と言った。すると、ぐんぐんノートが大きくなる。迷が寝っ転がれるくらいの大きさになると、迷はやっと手を止めた。
「ふう~、できた~」
「んんんんん? 迷、これはいったいなんだいだい??」
「迷特製のノートだよ♪」
いや、そうだろうよ、とはみんなが内心で思ったことだった。
「これ、どうやって使うんですか?」
ピラっと1枚ページをめくりながら白山さんが迷に問う。
「えっとね、とりあえず上に寝っ転がって~」