「防衛術は?」
「この俺でさえ見つけられん」
「そんな………!!」
激悲しんしんまるの白山さん。
だが、思わぬところで病むの魔術の防衛術の発動する。
迷と蛍はショック死した。将来の夢はキュン死することだったというのに。
「かわいいは正義………大好き………」
これが遺言であった。
「おーい」
遠くで声が聞こえる。
「死んだフリですか?」
よく知ってる声だ。さっきよりもずっと近いところ。
「起きないっすねー」
「卒業式くらい起きろ」
「へ………」
自分は確か数百年前にもう卒業したは………
「あーーーーっ!」
思い出して飛び起きた迷と蛍。
「「卒業しなきゃっ」」
「です」
二人のいつも通りに誉ちゃんがほっとしたように頷いた。
「では、両国歌斉唱」
魔王の国にー、ゆう___
魔女がーいーたー
勇者といいかけて、突然魔女二人が知らない歌詞を歌い始める。
みんなのことがーだーいすきーすぎー
未来のーストーカー予備軍
めいっとほったる みんなの友よー
若き日にー 願望叶え
楽しい毎日ー
みんなありがとー みんなありがとー
許してねー
こうしてやりたい放題だった短すぎる友との学校生活が幕を閉じたのである。
ちなみに後日、魔王の城でお留守番だった百合の水谷ちゃんが、置いてかれたことに花粉を飛ばして、またフキフキ隊が出動するのであった。
卒業記念妄想暴走曲end

