「うちの白山さんも、研修会行っちゃってててて。しかも木村くんもちょっと忙しそうで昨日なんてほとんど会えなかったし挨拶すら交わせなかったしししししし~」
ぐったりしているのは気のせいではないらしい。
「こっちもだよ~。ほら、石川くん、仕事引退してからぜんぜん顔だしてくれなくなったからいないし、桑原くんも忙しそうだし~」
そして、同時にため息。
「「寂しいよ~」」
「早く白山さん帰ってこないかな。」
「私も誉ちゃん早く帰ってきて欲しいよ~」
「ほんとそれななな。寂し死ぬ」
机に突っ伏してしまった蛍に、迷が同意を示す。
「わかる~。でも、蛍はさ、冬城くんとか水谷ちゃんとか弦野くんとか~、早本くんとか、いっぱい可愛い癒しがいるじゃない~」
少しだけ顔を上げた迷は、ちょっぴり嫉妬の眼差しだ。

