次の日、返事が返ってきた。



”夏野くんへ

私なんかと行っても、きっと楽しくなんかないよ

他の人を誘ってください




誘ってくれて、嬉しかったです

黒瀬”




俺は手紙を読んだ瞬間、ガックシと肩を落とした。


確かに楽しめるかどうかは分からんけど。


女の子と遊ぶ時は、俺は楽しむんじゃなくて楽しませるの担当だし、いつも。

俺が楽しいかどうかはあんまり関係ない。



でも、あんまりしつこく誘ったら逆に嫌がられるかな……?


今まで俺から誘って断られたことがないから、どうしていいかよく分からない。


取り敢えずもう一回だけ誘って、また断られたら諦めよう。



”黒瀬さんへ

そんなことないよ

俺、黒瀬さんと仲良くなりたいんだ


ヘッドホンつけたままでいいし

ダメかな?

夏野”




これでどうだ!

今回は昨日のようにならないように、昼休みに渡した。


「…………」


ら、やっぱり固まってた。