『大切なもの。 でしょ。(^-^)』

優さんは優しく問い掛ける様に言った。

優さんの言葉も、茜の手を包み込んだその手も、とても温かかったの。
茜はその温もりがゆっくりと解かれていく中で、その忘れ物の中身を知ったの。
それは、金の短冊だった。

『あっ…。』

『あなたが走り去っていく時、ヒラヒラって舞い落ちて…。ん〜んっと、内容は見てないからって言ってあげたいんだけど、ゴメンナサイね。見るつもりはなかったんだけど、見えちゃって…。
お兄さんと何かあったの?』