お父さんの登場でますます椋太朗は唇を尖らせてしまった。
そんな光景をポカンと見つめていたわたしに椋太朗のお父さんが気付き、
「はじめまして。ウチのバカ息子が世話になってます」
右手を差し出しながらにこりと眼鏡の奥の瞳を柔らかくさせた。
椋太朗の幽体離脱を受け入れちゃうような豪快な人だからどんな人なのかと思ったけど、思ってたよりずっと普通みたい。
差し出された右手に応えるようにおずおずと手を出そうとした時だった。
「椋ちゃん!」
「椋にーちゃん!」
玄関から突如現れた女性と小さな男の子が、ふて腐れていた椋太朗に跳ねるようにして飛び付いた。
そして、
「椋ちゃんったらなかなか帰ってきてくれないんだもん! 梓寂しいわ!」
ふわふわとパーマを揺らす可愛らしい女性は椋太朗の右腕を引っ張りながらピンクのハンカチで涙を拭い、
「椋にーちゃん遊ぼぉ! 柊(しゅう)のオモチャ貸したげるぅ」
3歳くらいの男の子は手に持っていたオモチャを椋太朗の左手に握らせていた。
多分これは……椋太朗の新しいお母さんと弟さんだ。
そんな光景をポカンと見つめていたわたしに椋太朗のお父さんが気付き、
「はじめまして。ウチのバカ息子が世話になってます」
右手を差し出しながらにこりと眼鏡の奥の瞳を柔らかくさせた。
椋太朗の幽体離脱を受け入れちゃうような豪快な人だからどんな人なのかと思ったけど、思ってたよりずっと普通みたい。
差し出された右手に応えるようにおずおずと手を出そうとした時だった。
「椋ちゃん!」
「椋にーちゃん!」
玄関から突如現れた女性と小さな男の子が、ふて腐れていた椋太朗に跳ねるようにして飛び付いた。
そして、
「椋ちゃんったらなかなか帰ってきてくれないんだもん! 梓寂しいわ!」
ふわふわとパーマを揺らす可愛らしい女性は椋太朗の右腕を引っ張りながらピンクのハンカチで涙を拭い、
「椋にーちゃん遊ぼぉ! 柊(しゅう)のオモチャ貸したげるぅ」
3歳くらいの男の子は手に持っていたオモチャを椋太朗の左手に握らせていた。
多分これは……椋太朗の新しいお母さんと弟さんだ。

