「で……勢い余って螺旋階段から落ちちゃったんだ」
桜菜の白けたような微妙な顔が俺を斜め上に見上げてる。
幽体離脱の経緯を聞かれたから答えたらこの反応や……ちょっと傷付く。
「そんなに前からわたしのこと想ってくれてたなんて桜菜嬉しい! ガバッ……とかないん?」
「ないよ。だって覗き見してたんでしょ」
「うっ……」
一番触れられたくない所をズバリ指摘されてそれ以上何も言えんくなった。
確かに覗き見やったかもしれんけど……あれでも俺なりに精一杯桜菜に恋してたんや。
しょげて肩を落とす俺を隣の桜菜がチラチラと窺ってる。
そして、
「でも気持ちは伝わった。椋太朗がわたしのこと想ってくれてたって」
白くてサラサラの頬っぺたを桜色に変えた桜菜が、俺を見つめてにっと笑いかける。
そんな可愛い顔見せられたら……俺、胸がキュンって締め付けられてはち切れ飛びそうになるやん!
桜菜の白けたような微妙な顔が俺を斜め上に見上げてる。
幽体離脱の経緯を聞かれたから答えたらこの反応や……ちょっと傷付く。
「そんなに前からわたしのこと想ってくれてたなんて桜菜嬉しい! ガバッ……とかないん?」
「ないよ。だって覗き見してたんでしょ」
「うっ……」
一番触れられたくない所をズバリ指摘されてそれ以上何も言えんくなった。
確かに覗き見やったかもしれんけど……あれでも俺なりに精一杯桜菜に恋してたんや。
しょげて肩を落とす俺を隣の桜菜がチラチラと窺ってる。
そして、
「でも気持ちは伝わった。椋太朗がわたしのこと想ってくれてたって」
白くてサラサラの頬っぺたを桜色に変えた桜菜が、俺を見つめてにっと笑いかける。
そんな可愛い顔見せられたら……俺、胸がキュンって締め付けられてはち切れ飛びそうになるやん!

