涙がこぼれ落ちる前に(短編)

「そんなん気にしなくていーよ笑」

怜央くんは白い息を吐きながらふわりと笑った。

このまま時が止まればいいのに。

ずっといられればいいのに。

なーんてことを思っていたら、私の家に着いてしまった。