「やっぱりここのラーメンうまい!」

びしょ濡れ店長ホストは、ラーメン屋の店長に聞こえるように言った。

「おまけしないからね。」

ラーメン屋の店長は、冷たく言った。

ラーメンは、あっさりした昔ながらの中華そばだった。

なんだか、地元が懐かしくなった。

「このラーメン懐かしいなぁ。」

独り言のように言うと、

「なんで?」

と、びしょ濡れ店長ホストは聞いてきた。

「地元のラーメンと似てるから。」

そう言うと、

「地元どこ?」

「岐阜の飛騨高山。」

「俺も!」

「まじか!」

と、それからは、地元の話で盛り上がった。