黒崎涼介 鈴木梨愛
本当に辛い時、本当に悲しい時、幼なじみの彼はいつも、いちごあめをくれた。そのあめが私を変えてくれた。


んー うっさいなぁ…
今まだ、時間じゃないよぉ。


え!?


8時? やっべ!! 寝坊した!?

「あっ、梨愛。やっと起きたー」
「ママ、起こしてくれなかったの!?」
「起こしたよー!! はい。お弁当
朝ごはんは何か買って食べな」
「ありがとう。行ってきます!!」
「行ってらっしゃい!」

「あ、涼介!おはよう!!」
「ん。」
「待っててくれてありがとね。」
「別に。たまたま、俺も寝坊したから」
私がどんなに寝坊しても、いつも待っててくれるんだよね。
「そういえば、梨愛今日、指されるって言ってなかったっけ?」
「えっ!? 聞いてない。どうしよう、涼介!!」
「はい。」
「え、ノート貸してくれるの?」
「どうせ、やってないんでしょ?」
「うん!! ありがとう。」
「貸し1ね」
「なにそれっ!!」
本当かわいくない!


「おはよーう」