「おい、立山君。城田恵は2週間の謹慎処分だそうだよ!」

桜井君からこの報告が出たのは、5時限目が終わった時だった。

僕はこの時だけ、神様の存在を信じることが出来た。
少し嬉しかった。
でも、朝からここまでずっと決まらなかったということは相当な言い合いでもしていたのだろうか。


ふと、窓を見ると理事長室からでて来る、おばさんと僕と同じ位の女の子。


あ…

違う。城田さんのお母さんと城田さんだ…!

城田さんは、相変わらず顔は美人だ。

僕がじっと見ていたのに気づいたのか、城田さんはいきなりこっちをみた。

目があう。

1、2、3、4…

10秒程だっただろうか、城田さんはきっと僕を見ていただろう。