亜弥は急いで昇を抱き上げた。



「昇 昇」

亜弥は大きな声で昇の名前を読んだ。






昇は目を覚まし、ゆっくりと口を開いた。



「…亜弥……

俺…亜弥に出逢えて良かったよ……


おかげで本当の自分を取り戻せた。。。



親父とお袋が自殺してから復讐だけを考えて生きてきた。




ケドなぁ……」




「もぅヤメテ

喋らないで」

亜弥は涙を流しながら叫んだ。





「亜弥が俺に光を見せてくれた……」

昇は亜弥を無視して話を続けた。



「闇の世界にいた俺に光を見せてくれたんだ。。。」





「昇…もぅイイから……」







昇はポケットから封筒を取り出した。

「亜弥、、コレやるよ…

辛くなったらコレを見ろ…」


「えっ、何が入ってるの??」
亜弥は封筒を見て呟いた。


「辛くなったら、見るんだぞ。。。

分かったかぁ?」





「うン、、、分かった。。。」

亜弥は封筒を受け取った。



「もぅ泣くなよ……」

昇は亜弥の頬を触り
亜弥の涙を拭った。


「亜弥…愛してる……」

頬にあった昇の手が落ちた。。。