「ねぇ…

写真とろ」


さっきまで泣いていた
亜弥が顔を上げた。




「何で急に


ってか、
雰囲気壊すなよ…」

昇はため息をついた。



「カメラ持ってるデショ??

私の写真ィッパィ撮ってたもん」


「カメラは有るけど

何でだ」




「良い想い出ィッパィ作ろ」

亜弥は笑顔で言った。



「んっ?」
昇は顔を傾げた。




「私達の出逢いって
良くなかったぢゃん




誘拐っていう
悲しい形だったし。。。



だから
良い想い出ィッパィ作ろ」



「おぅ そうだな」

昇は亜弥の頭を撫でた。









昇はカメラを取りに
2階へ行った。