思考が停止した。
この状況どうすんの……。
私、どうなるの!?
「ご、ごめんなさい!!」
急いで体を離して、遠ざかった。
これじゃ、ただの頭のおかしな奴だよ。
「そんな逃げなくてもいいんじゃねぇの」
野島君は席を立って私に近づいてきた。
「ごめんなさい!!謝るから殴らないで!!」
少しでも身を守ろうと屈みこんで頭を手で覆った。
「……何でそうなる?……女を殴るわけないだろうが」
頭上から心底呆れたようなため息交じりの声が聞こえてきた。
私は顔を上げて野島君を見た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…