sweet voice

またダラダラ飲み始め、すっかりいい気分になった私は、


「伸二くん、シャワー浴びる?」


「家で風呂入ってきたから平気だよ」


「じゃ、シャワー浴びてきまーす」


「いってらっしゃい」


着替えを持ち、頭から熱めのシャワーを浴びた。


酔いが覚めていくのか、気持ちが冷めていくのか、よくわからなかったけど。


なぜか、荒井さんのことを思い出した。


男らしくて、頼りたくなる体。


車を運転している時の真剣な横顔。


笑うと一気に幼くなる顔。


そして、聞くたびにドキドキする声。


どれも、伸二くんにはないものだから、少し感傷的になってるだけだ。


私の知っている荒井さんのすべてを洗い流すように、シャワーを浴び続けた。